さて、ここまであまりにも非日常な学校生活ばかりをしててアレだが、
この学校にも定期試験が存在する……当然か。
さて、そんな中。
学期末テストを明日に控えた生徒達は、いつもと変わらぬ様子で、
放課後、遊びに行っていた。
否、部活動が休みの分、帰る生徒にはかなりの活気があった。
さて、しかしながら我らが帰宅部(はぁと)は、鬼姉妹があると言えば、
お盆だろうが合宿があるし、元旦だろうが羽子板バトルがある。
今日も今日で、鬼姉妹があると言ったからには、部室にいてなければいけないのだ。
そぅ、集まった理由が
普段、授業をボイコットしている鬼姉妹の全教科のノートを完成させる事だとしても……
―――柳野は、開始二時間でノートの字が楔形文字に変形したため、鬼姉妹に倒された。
里居も、そこまで達筆な字ではないが、速さは驚異的だ。
後、なんか一人先輩がいたが、多分柳野をカバッタ時に潰された。
俺は、先月の怪我も何のその。
恐らく部内で一番綺麗な字で黙々と仕上げている。
最後に、人害姉妹だが、
あの人達は欠点ギリギリを生きてる人
……故に、頭をクルクルさせながら、数学の公式を覚えている。
……しかし、部内で人害とタメを張る程のギリギリフライター。
柳野健太は、ただの屍になっている。
あと一人先輩がいたが、あの人は俺の母親と同様に、
文字数削減のため、存在だけのキャラだろう。
さて、その後、ノート完成の打ち上げが部室で行われ(オールナイト)、
プールのシャワーを無断で借りると、
部室にある予備の制服と下着に着替え、登校(教室に行くだけだが)する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一限目・英語
……眠い
時間が三十分余ったから寝よう。
二限目・世界史
……にぇみゅぃ。
所々寝ながらでも、頑張るか。
三限目・現文
………グッバィ、俺。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうして、
プロ●ェクトT〜復讐者達〜
は終わった。
だが、今になって思う。
「ノートなんぞ、それぞれの教科のテスト前日に仕上げたら良いだろっ!」
……さて、眠いし。
帰ろう。
右腕は未だ痛いし。
「オールナイトだったから腰も痛い?」
……里居。
もう少し、マシな言動は出来ないのか……。
という、俺のツッコミは当然の様に無視され、
鬼姉妹と里居の人外バトルへ巻き込まれるのだった。