Sample〜Simple〜
小噺
十二月 【代案】
「―――蘭、紅茶。」
「……(プルプル)。」
「早く、戸棚の上から取ってよ。」
「―――くぅっ(ぷるぷる)。」
「あれ、届かないの?ジャンプしたら?」
「ぇる、だろぅが。」
「何て?」
「下着が見えるだろうが、このボケェ!!」
「―――ふぅん、そんな事を言うんだ、“ご主人様”に。」
「ぐ……。うぅぅ。」
「次に逆らったら―――お仕置きだよ?」
「うぅぅぅ………(ぶるぶる)。」
「―――返事は?」
「―――っ、はい、ご主人様。」
「――――――ッッ、(ぞくぞく)。良い……蘭、良いよ。」
「―――っ!!(ジャンプ)。……、どうぞ、ご主人様。」
「―――、次からはお嬢様で。」
「……っ、はい。お嬢様。」
「なに、その目つき。だいたい、体に触れなければ、
何しても良いって言ったのはそっちのほう。」
「嘘だっ、そっち……が―――ッ。」
「次は、セーラー服着てもらうから。」
「――――――――――ッ!!!(脱兎)」
「ふふふ(ガシ)―――さて、お仕置きタ〜イム。」
「んん〜〜〜〜!!!」
その後、里居の命令に従い続けた結果、2時間ほどで帰宅できた……結果的には。